
仕事や学校の勉強でやる気を出さないといけない場面に限って、なかなかやる気が出ないことはありませんか?結局問題を先送りにしてしまったという人は少なくないでしょう。
やる気が起きない要因の一つとして考えられるのが、抱えている仕事あるいは目標が大きく思えて自分には達成し辛いと感じているからかもしれません。
たとえば登山やマラソンをする際に、スタート地点からゴールまでの距離があまりにも遠すぎてしまうと、誰でもモチベーションを維持し辛くためらってしまうものです。
目標が高すぎる結果、やる気が起きない場合に知っておきたい言葉は「目標の欲求勾配仮説」です。
これは心理学にある言葉で、目標の達成に近づくほど、その目標への価値が高まり、やる気がわいてくることを指しています。かつて、かの有名な哲学者デカルトも「困難は分割せよ」という言葉を述べています。
やる気が起きない時は、まずは小さな一歩から

この言葉の通り、たとえ自分には手があまる大きな仕事だとしても、それをそのまま一つの大きな仕事として捉えるのではなく、小さく分割するなら、はじめは遠くに見えていたはずのゴールが少しずつ近くなるために、今度はそれを達成しようとするやる気が強くなります。
そして実際にやり遂げ、達成感を味わえば更に先へと進むモチベーションがアップしていくのです。小さいことに思えがちかもしれませんが、そうして「困難を分割」すれば、いずれは大きなことを成し遂げられます。
エベレストに挑戦するプロの登山家の人でも、皆はじめは小さな山に登って経験を積んでいったように、大きな目標を持つことももちろん素晴らしいですが、それを達成しようと小さな目標を設定し、それに近づくためにわずかでも行動することが、やる気に繋がっていくのです。
「千里の道も一歩から」という言葉にもあるように、仕事の売り上げ目標がなかなか達成できず、やる気がまったく起きないという方でも、まずは一日に何件か契約先に電話をかけてみるという小さな目標を立ててみたりすると、やる気も起きやすいのではないでしょうか。
当たり前ではありますが、自分が目標を達成できないことを、周囲の環境のせいにしてしまい不満ばかりをためていっても、余計にやる気が起きません。
心理学的にはそうした不満とやる気はまったくの別物と考えられており、残念ながら不満を解消したところでやる気が起きるわけではないのです。
そして今すぐ、やる気を出したいという方にオススメなのが「スピード呼吸法」とよばれる呼吸があります。
これは人間は気持ちがだらけているときほど呼吸がゆっくりとなり、心がワクワクしているときほど呼吸が浅くなるということをアメリカのレイヤーらが発見し、それを利用したものです。
具体的な呼吸法は、やる気を出したい時に「スーフー、スーフー」と、わざと呼吸を浅く早く吸うことで気持ちを高めることができ、やる気にもつながります。
やる気が起きない時は一番好きなものを用意する

更に気分的に落ち込んだときの最大の対策として、「これさえあれば」というものを用意しておく方法もオススメ。心理学者カミンスキーが提示したもので、それは食べ物、音楽、人、本など、「一番好きなもの」であれば、何でもかまいません。
たとえば、デスクの引き出しに自分のお気に入りのチョコレートを忍ばせておくのも手でしょう。大切なのはまだ元気なうちにそれらを自分のそばにおいて置き、いざ気分が落ち込んでやる気が起きない時にそれをすぐに使うことがポイントです。
ストレスがたまってやる気が起きない時は、目の前にある適当なもので発散させてしまうよりも、自分にとっては何よりの「一番」のもので発散させてしまうほうが気分も盛り上がり、やる気も起きやすいのです。
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